24歳の尊い命を奪った悲惨な飲酒運転事故から2か月

 9月22日朝、北海道小樽市の国道で男が酒に酔って乗用車を運転し、対向車に衝突して大学院生の男性(24)が死亡した事故。

 男の呼気からは事故後、基準値の3倍を超えるアルコールが検出され、男は「札幌市内の飲食店を数軒はしごして飲んでいた」と供述しています。

 悲惨な事故から2カ月。

 北海道では11月22日から23日にかけて飲酒運転による逮捕者が相次ぎました。

大学生の女「アルコールが残っていたことは分かっていた…」

 深川市では酒を飲んで車を運転した空知地方に住む大学生の女(19)が酒気帯び運転の現行犯で逮捕されました。

 女は11月23日午前4時50分ごろ、JR深川駅近くの深川市1条の飲食店街で乗用車を運転していたところ、交通取り締まり中の警察官から停車を求められました。

 女から酒の臭いがしたため検査すると、呼気から基準値を上回るアルコールが検出されたため、その場で逮捕。

 警察はほとんどの店が閉まっているなか、現場を走る女の車を不審に感じ、停車させていました。

 女は帰宅途中で、調べに「アルコールが残っていたことは分かっていました」と話しています。

 当時、女の知人女性も同乗していて、警察は酒を飲んだ場所や量、運転に至った経緯を詳しく調べています。

 また、苫小牧市で酒を飲んで軽乗用車を運転した市内に住む会社員の男(57)と函館市で酒を飲んで乗用車を運転した市内の自称・会社員の男(40)も酒気帯び運転の現行犯で逮捕されています。

 苫小牧市の男は「酒は飲んだが(基準値を超えるほど)そんなに飲んでない」と話をしていて、容疑を一部否認しています。

 函館市の男の呼気からは基準値の4倍を超えるアルコールを検出。男は「酒を飲んで運転した」と話しています。

 いずれも交通取り締まり中の警察官が深夜の住宅街を走る不審な車を見つけ、飲酒運転が発覚しました。

 さらに、札幌市白石区東札幌5条6丁目で自転車の女性をはねた専門学校生の男(20)も酒気帯び運転の現行犯で逮捕されています。

 男は23日午前7時50分ごろ、一時停止のある丁字路交差点で、道道(通称・環状通)に出ようとしたところ、左からきた自転車の女性をはねました。

 女性は太ももや腕を打ちましたが、軽傷です。

 消防から事故の連絡を受け、警察官が現場に駆け付けたところ、男から酒の臭いがし、その呼気から基準値の2倍以上のアルコールが検出されたことから、その場で逮捕しました。

 男は「アルコールが体に入っているのに車を運転したことは間違いない」と話しています。

 警察は飲酒運転をするドライバーを根絶し「飲酒運転をしない、させない、許さない」という安全意識を高めるよう呼び掛けています。

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