23日午後6時10分ごろ、神戸港付近で貨物船から作業船と衝突したと第5管区海上保安本部（神戸）に無線で通報があった。神戸海上保安部によると作業船が転覆して海上に3人が投げ出され、男性1人が転覆した船内から見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。別の1人は行方不明で、巡視船を出動させ、捜索している。
同保安部によると、残り1人は救助された。70代とみられ、意識はあるという。
衝突したのはマーシャル諸島船籍の貨物船「Yiannis N.G.（ヤニス・エヌ・ジー）」（4万3291トン）と、神戸市を船籍港とし、別の船を後ろから押す作業船の奨栄丸（19トン）。貨物船が神戸港を出港後に事故が発生した。奨栄丸は転覆し、乗っていた3人全員が海上に投げ出された。貨物船にはフィリピン人21人が乗っており、けが人や浸水、油の流出はなかった。
作業船が転覆した現場は神戸市兵庫区の和田岬灯台から南東約1780メートルの沖合。〔共同〕
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