中村哲さんの追悼行事で明かりがともされた竹灯籠(24日夕、福岡県大牟田市)=共同

アフガニスタンなどで医療や農業の支援に取り組んだ医師の中村哲さんがアフガン東部で殺害されて12月で5年となるのを前に、若いころに医師として勤務し、日本での拠点でもあった福岡県大牟田市内で24日、追悼行事が開かれた。集まった市民らは竹灯籠に火をともし、中村さんの功績と平和に思いをはせた。

追悼行事では、中村さんと共に活動した福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の藤田千代子さん(65)が講演し、約70人の出席者に中村さんの歩みなどを説明。「中村先生が用水路を作った場所には希望があった」と話し、乾いた大地だった場所に緑の畑が広がる現地の写真を紹介した。

中村さんに関する絵本の朗読会も行われ、ペシャワール会の会員で、行事を主催した沖牟田龍雄さん(79)は「彼の生き方を学び、平和の問題やみんなの幸せについて考えてほしい」と語った。〔共同〕

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