シャープさに欠ける国会。これぞ、ピンホールカメラが写しだした真実?=東京都千代田区で2024年10月11日、中村琢磨撮影
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 キャッシュレスで買い物をする人が増えて、「デジタル領収書」まで普及してきました。アナログ派にはなんとも不愉快なご時世です。このコーナーは意地でも世の流れとは逆方向に向かいましょう。高額で高性能なデジタル対応レンズなんか見向きもせず、今回は何とレンズなしで撮影するのです。【中村琢磨】

九段会館は、新旧ごちゃ混ぜ=東京都千代田区で2024年10月4日、中村琢磨撮影
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 昔、夏休みの自由研究や工作として人気だった時代もあったかな? レンズではなく針穴を通った光で撮像するピンホールカメラです。工作好きで器用な方は、丸ごと自作も朝飯前でしょうが、ここでは簡単に楽しめる方法を選びました。カメラのボディーキャップを利用するのです。

作り方? 簡単、簡単。①千枚通しを焼く②熱で大きな穴を開ける③穴を黒テープで塞ぐ前に、テープが穴に当たる部分を補強する④穴を黒テープで塞ぐ⑤針先をちょっとだけ突き刺す⑥小さな穴を開けて完成=中村琢磨撮影
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 私は意固地にフィルムカメラを使いますが、レンズ交換できるデジタルカメラにも応用可能です。ピンホールの作り方は写真で解説しているので、「良い子」の皆さんにも教えてあげてね。きっと若い感性が、チャレンジングでユニークな作品を産み出してくれることでしょう。

 穴が小さいほど、写真はシャープになるけれど、露光時間がとてつもなく長くなります。今回は、ISO400のモノクロフィルムで、数秒(晴天時)から数分(夜)の露光時間でした。まあ、ご自身で試してください。「妥協」がいかに大切か、痛感しますよ。

不思議なお店に遭遇。「最終兵器」ってピンホールカメラのこと? そんな訳ないよね=東京都台東区池之端で2024年10月15日、中村琢磨撮影
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 1枚だけ見ると、「何だ、この締まりがないモヤーッとした写真は!」とばかにされそうですが、ある程度の枚数がそろうと、不思議に魅力を増します。見慣れた風景も、新鮮に思えますよ。

撮影機材

一見すると、レンズが装着されていないNikon FM2。これで撮影できるとは思えない=中村琢磨撮影
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 Nikon FM2を使いました。どこかで見た記憶のある方も、いらっしゃるかと思います。そう、このカメラに“インスパイア”されたニコンのデジタルカメラ、DfやZf、Zfcは、何となく形状が似ていますよね。

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