祈とう料の名目で岩手県内外の男女から金をだまし取った疑いなどで逮捕されていた山形県の宗教法人で僧侶を務める67歳の男について、検察は11月26日、特定商取引法違反の罪で略式起訴しました。
一方で、詐欺の疑いについては処分保留で釈放しました。

特定商取引法違反の罪で略式起訴されたのは、山形県酒田市の宗教法人・大日院の67歳の僧侶です。

起訴状などによりますと、僧侶は2022年6月から2024年3月までの間に、一関市の84歳の男性を含む3人と祈とうを行う契約をした際、法令で定められた契約解除に関する書面を交付しなかった罪に問われていました。

盛岡区検察庁は26日、この僧侶と大日院を略式起訴し、盛岡簡易裁判所はそれぞれに罰金30万円の略式命令を出しました。

一方、この僧侶は有名な寺院の名を挙げて「祈とうをさせる」とうそを言い、岩手県と山形県の男女3人から合わせて八百数十万円をだまし取るなどした詐欺の疑いでも逮捕されていましたが、盛岡地方検察庁は「勾留期間中に捜査が終結しなかった」として26日に僧侶を処分保留で釈放し、在宅での捜査に切り替えました。

一連の事件のうち特定商取引法違反の事件を巡っては、大日院の別の僧侶ら2人も逮捕されていましたが、すでに処分保留で釈放されています。

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