今帰仁村の羽地内海で25日に発生した作業船の火災で、煙が上がる中、複数人が船上にいたことが27日、近隣住民などへの取材で分かった。名護海上保安署と本部署が事件事故の両面から調べている。
現場近くに住む70代男性は25日午後2時半過ぎ、煙が上がる船の上に男性らしき2人がいるのを目撃。近くにゴムボートのようなものがあったが2人は慌てた様子で海に飛び込み、国道505号側の岸まで泳いでいったという。
車で国道を走っていた農家の70代男性は、船の煙に気付き停車。「上半身裸の男性が船の上を行ったり来たりしていた。後ろにゴムボートが浮いていたので、それで船まで行ったのだろう」と話した。別の70代男性も、船上にいる2~3人の姿を見たという。
作業船は名護市辺野古への新基地建設に関連し、2020~21年に埼玉県の運送会社が海運会社から5億円で購入。だが当初から稼働できる状態ではなかったため、売買を巡り係争中。
20年以前に船を所有していた別の海運会社の代表の男性は、報道で火災を知り「油漏れの心配はしていたがまさか火事とは。火元はないはず」と驚いた。船を20年以上使ってきたといい「売りに出した時はまだまだ動く状態だった。無残な姿になっていて悲しい」と語った。
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