「犯罪被害者週間」に合わせて、東京・渋谷でイベントが開かれ、殺人事件で娘を亡くした遺族が自身や家族の体験を語りました。

犯罪被害者週間は、11月25日から12月1日までの期間で、犯罪被害に遭った人や、その家族への理解を呼びかけるものです。

警察庁は29日、東京・渋谷でイベントを開き、2003年に当時20歳だった娘が殺害され、奈良県の山中に遺棄された事件の遺族で、父親の米村州弘さんが講演しました。

米村州弘さん:
棺桶の前に連れて行かれた。そこには赤茶けた人間とは思えないような姿の物体が横たわっていました。想像できなかった、変わり果てたちーちゃん(被害者)の姿を…。

米村さんは、妻が亡くなった娘へ宛てて書いた手紙を声を震わせて読み上げた。

米村州弘さん:
今もしどこかで生きていられたら、どんな旦那様と子どもと出会えていたのかな。世界中、どこを探してもちーちゃんと会えない。あの男はちーちゃんだけを殺したのではない、ちーちゃんの子どもも、そのまた子どもも、その次の子どもも無限に殺した。

警察庁は「被害者の方々は今なお大きな困難を抱えている。途切れのない支援をしていきたい」とした上で、国民に理解を呼びかけています。

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