今年9月、福山市で酒を飲んだ状態で車を運転し、道路を歩いていた女性をはねケガをさせたにも関わらず、そのまま逃走した罪に問われた女に広島地裁福山支部は執行猶予付きの判決を言い渡しました。

判決などによりますと福山市の中田美香被告(33)は今年9月11日午後1時20分ごろ、福山市春日町で酒を飲んだ状態で普通自動車を運転し、道路脇を歩いていた女性をはね、翌12日に逮捕されました。

女性は脚の骨を折る全治3か月の重傷を負いましたが、中田被告は、必要な救護措置などを行わず、事故を警察にも報告しなかったなどとして、危険運転致傷などの罪に問われていました。

29日の判決公判で広島地裁福山支部の松本英男裁判官は、「多量の酒を飲んだ後に運転したことは重大な死傷事故を発生させる恐れが高く無謀なもの」で「飲酒運転の発覚を免れる目的でその場から立ち去っており誠に身勝手」と指摘しました。

その一方で、「被告は当時アルコール依存症の治療中で、精神的な問題を抱えており被害者への賠償など誠意をもって対応する姿勢も見せている」などとして中田被告に懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡しました。

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