笑顔で厨房(ちゅうぼう)に入り、大量のカレーを混ぜる女性。「カレーハウスCoCo壱番屋」でアルバイトとして働く、諸沢莉乃さん(22)。

実は彼女、群馬や神奈川など、1都8県で25店のココイチを展開する、フランチャイズ「スカイスクレイパー」の新社長に抜てきされた。22歳で、アルバイトから社長に。

諸沢さんは、高校1年生だった15歳のとき、神奈川・横浜市の自宅近くの店で、アルバイトを始めた。

会社が紹介した動画では、高校生時代に爽やかな笑顔で接客していた様子が映っていた。

19歳の時、全国のCoCo壱で、わずか15人しかいなかった接客のスペシャリストに認定。

すると、20歳の時に創業者の西牧社長から、次期社長の打診があったという。

CoCo壱番屋のフランチャイズ スカイスクレイパー・諸沢莉乃次期代表取締役社長「最初は冗談をおっしゃっているのかなって思ったけど、冗談でも冗談でなくても、本気にさせてやるぐらいの気持ちだった」

迷うことなく、引き受けたという。

なぜ、22歳アルバイトに、従業員400人を超える会社の社長という大役を任せることになったのか、今の社長に聞くと...。

CoCo壱番屋のフランチャイズ スカイスクレイパー・西牧大輔代表取締役社長「社長になってもらった人を信用するより、信用できる人に社長になってもらう」

信頼や仕事に対する責任感はもちろん、若者ならではの感性にも期待。

最近、研修を終えた新入社員に諸沢さんが、こんなご褒美を贈ったという。

CoCo壱番屋のフランチャイズ スカイスクレイパー・西牧大輔代表取締役社長「僕なら焼き肉に連れていくとかだけど、“まつ毛パーマ”に連れていくと。22歳の社長になる人でないとでない発想だと思う。年齢は関係なく、彼女なら絶対に、今までより良くなると思って託した」

一方で、劇的な抜てきに諸沢さんの両親は...。

諸沢さんの母親「もちろん心配はあるけど、周りの方に育てていただいたので、莉乃にできることがあれば、どんどん恩返しをしていけばいいのかな、私たちは本当に見守って応援するだけ」

5月から、いよいよ新社長として歩み始める。

CoCo壱番屋のフランチャイズ スカイスクレイパー・諸沢莉乃次期代表取締役社長「一緒に現場に入れるので、より近くでというのが、強みなんじゃないかなと思う」

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