NTT西日本の子会社から元派遣社員=有罪確定=が900万件を超える顧客情報を不正に持ち出した事件で、情報を買い取ったにもかかわらず政府の個人情報保護委員会に虚偽の報告をしたとして、岡山県警は2日、名簿業者「中央ビジネスサービス」(東京)と、代表取締役(87)と取締役(49)を個人情報保護法違反容疑で書類送検した。
書類送検容疑は共謀して、事件発覚前の2023年夏、同法に基づき個人情報保護委に報告を求められた際、22年4月〜23年6月の期間に第三者から個人データの提供を受けた件数は「0」と虚偽の返答をした疑い。県警によると、同期間に4回にわたり約3万人分の情報を買い取り、元派遣社員に約5万円を支払っていた。
個人情報保護委は9月に同容疑で刑事告発し、県警が受理。個人情報保護委によると、業者は16年以降に約650万人分の個人情報を元派遣社員から買い取ったとみられる。
元派遣社員は不正競争防止法違反(営業秘密の領得、開示)の罪に問われ、岡山地裁津山支部が7月に有罪判決を出し確定した。〔共同〕
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。