11月30日未明、東京・練馬区の住宅に男2人が侵入。
強盗被害に遭った60代の男性が、「めざまし8」の取材に、凶悪な犯行の一部始終を語ってくれました。

この記事の画像(13枚)

被害に遭った60代男性:
就寝中ですね。いきなりきて、ベッドから落とされて、首を絞めて押さえつけられた。本当殺されるかなと思った。一人は自分を殴って押さえつけていたんですね、ベッドに落とされて。もう一人は姿が見えないんですけど、懐中電灯で物色しているような感じでしたね。ふすまとか破られたりね。
現金が置いてあったんですね、バッグの中に入れていたんです。そういうお金を全部持っていかれた。せいぜい15分か20分くらい(の犯行)。

眠っていた男性を押さえつけ、室内から現金などを奪っていったという男たち。
男性の目元には、紫に腫れ上がった打撲痕。眉の下や眉間には無数の傷跡が…。暴行を回避する余裕もなかったといいます。

少し距離を開けながら、付近をうろつく不審な2人の男

付近の防犯カメラを見てみると、事件があった前日の午後9時前に、下見をするかのように距離を取って歩く2人の男の姿が捉えられていました。

その約1時間後に、再び現場付近に現れると、今度は足を止め、2人でスマホをのぞき込んでいるようなしぐさをします。この映像が撮られた5時間後に、事件は起きたのです。

付近でも別の強盗事件…2カ月前には特殊詐欺被害にも

今回、強盗被害があった現場の近くでは、今年9月にも強盗事件が起きており、近隣住民は不安を隠せません。

近隣住民:
いやおっかないですよ…すぐ近くですからね、前にあったのは。それから(再び)こんな近くであるとは、夢にも思わなかったですよ。

近隣住民:
ここ最近すごく物騒になってきているんで、いつ襲われてもいいようにじゃないけど、枕元に木刀を置くようにしましたね。

なぜ男性宅が狙われたのか?
「この日は、たまたま玄関のカギをかけ忘れてしまった」と被害男性は話しますが、実はこの日からさかのぼること2カ月前、男性は“警察関係者と名乗る男”に多額の現金をだまし取られる、特殊詐欺の被害に遭っていたというのです。

被害にあった60代男性:
10月7日に男が来て、警察から「お金を調べるから渡してくれ」って言われて、この男が(現金を)持って行きました。それで結局詐欺だったわけですよ、かなり大きい金額ですね。(家の中に)あげました。大阪府警っていうのを信じちゃった。

そういって男性が見せてくれたのは、そのとき訪ねてきた“警察関係者と名乗る男”の写真。
別の写真には、その時に渡したというかばんに入った札束が写っています。

被害に遭った60代男性:
10月31日に全部の(調べた)結果が出ますよって言ったんだけど、もう少しかかるって言われて、結局お金持ってこなかったんで、この人、「植木切ってあげますよ」なんて言って植木を切ったり、2回ぐらい来ましたね、この後。

警察関係者を名乗る男は、その後も仲間を連れて男性の家を複数回訪れたといいます。
男性が2カ月ほど前に遭ったと語る特殊詐欺被害と不審な男らの訪問。今回の事件との関連性はあるのでしょうか?専門家は…。

元埼玉県警捜査一課警部補 佐々木成三氏:
特殊詐欺の被害者は闇リスト化され、情報が横流しされている可能性があります。
お金を持っている人だと認識され、また被害に遭う可能性があるので、分かりやすい防犯対策が必要です。

警察は、強盗致傷事件として逃走した2人の男の行方を追っています。
(「めざまし8」12月2日放送より)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。