広島市安佐南区の道路でダンプカーと乗用車が衝突して転落した4人の死傷事故で、広島県警安佐南署は2日、制御困難な速度で運転し乗用車の3人を死傷させたとして、ダンプカーを運転していた運送会社のトラック運転手、山崎雅彦容疑者(59)を自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の疑いで逮捕した。

同署によると容疑者は勤務中で、土砂を運んでいた。制限速度30キロのループ橋を倍近い速度で運転していたとみられる。事故を起こしたことは認めつつ「危険運転については納得がいかない」と一部否認している。

逮捕容疑は11月12日午前8時35分ごろ、ループ橋を運転中、カーブを曲がり切れない速度を出し、対向車線の乗用車に衝突して道路外に転落させ、3人を死傷させた疑い。

乗用車は衝突後、道路脇の階段に転落し、安佐南区に住む運転席の無職、川本勝美さん(80)と助手席の妻、美知枝さん(76)が死亡し、後部座席の娘は意識不明の重体となった。ダンプカーは山の斜面に十数メートル落下し、容疑者はあばら骨や肩甲骨などを骨折する重傷を負った。〔共同〕

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