消費者金融などのクレジットカードで限度額までお金を借りて送金すれば、その後、利益を還元することや限度額がリセットされ返済する必要がないなどのうその説明を信じ込んだ米子市の30代の男性が、約294万円をだまし取られたことが分かり、鳥取県警が特殊詐欺事件として捜査しています。
この事件では、被害者がSNSで見つけた「クレジット再生案件」という広告を信じこんで被害にあっていて、鳥取県内では珍しいケースの犯行だとして警察が注意を呼び掛けています。
被害にあったのは、米子市に住む30代の男性です。
警察によると男性は、11月15日にスマートフォンを操作し、「X」で副業について調べていたところ、「クレジット再生案件」という広告を見つけ、LINEでつながった人物とやり取りを始めたということです。
指示に従い、使っている「クレジットカード」の情報についてスクリーンショットで送ったところ「100は作れます」と返信があり、男性は「100万円が手元に入る」と思い、さらに指示に従って競馬サイトのアカウントを作成、合わせて48万円分の電子マネーを指定された男子マネーアカウントや競馬サイトのアカウントに送金したということです。
男性はその後も「再生案件の責任者」を名乗る人物からの話を信用して、複数のクレジットカードを作成して利用限度額をキャッシングするとともに、複数の消費者金融からもキャッシングするなどして、11月19日から23日までの間に、7回に渡りあわせて約246万円を指定された預貯金口座に振り込んだとしています。
しかし一向に「再生案件」が進まず、さらに現金を要求されたことから詐欺にあったことに気づき、警察に被害届を出しました。
警察は、「簡単」、「高収入」などとうたうネットの副業広告は詐欺を疑うこと。
副業のために複数のクレジットカードを契約するように言われたり、消費者金融でお金を借りるよう言われたら詐欺であるとして、充分に注意するよう呼びかけています。

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