那覇市久茂地のタイムスビルで開催中の「久米島町 観光・物産と芸能フェア」(主催・久米島商工会、久米島町、沖縄タイムス社)は2日目の7日、芸能公演、現代版組踊「月光の按司 ガサシワカチャラ」がタイムスホールで上演された。フェアは8日まで。

 約500年前、伊敷索按司(ちなはあじ)と3人の子が統治していた久米島。三男ガサシワカチャラは才知、武勇にたけた名君だったが首里王府が危険視し、父親に息子の討伐命令を下すという史実を踏まえたストーリーだ。

 令に背けば首里に攻められる父の苦悩、平和な久米島を望む子の葛藤を島の小中高校生が熱演。最後に親子が下した判断に、多くの来場者が涙した。

 1、2階では16事業者が工芸品や特産品を販売。同日も多くの人が来場し、島の恵みを堪能した。

 最終日の8日はフェアが午前10時~午後6時、「ワカチャラ」は午前11時と午後2時に上演する。料金はフェアで利用可能な500円クーポン付きで大人3千円、高校生以下2千円。(南部報道部・新崎哲史)

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