9日、61歳の誕生日を迎えられた皇后・雅子さま。

天皇陛下と共に赤坂御用地に集まった人たちの祝福に笑顔で手を振られました。

皇后さまは誕生日にあたり、文書で感想を公表し、能登半島地震やイギリス訪問など、この1年の出来事を振り返られました。

皇后さまは天皇陛下と共に3月と4月に能登を訪問。

被災地の苦労を、「多くの人々がこのような大きな試練に直面していることに、心が締め付けられる思いが致しました」と案じられました。

6月には国賓としてイギリスを公式訪問。

チャールズ国王夫妻からの温かいおもてなしに、改めて感謝の思いを示されました。

そして、文書には「早いもので、先日23歳になりましたことに、時のたつ早さを感じます。職場では、周囲の方々に温かく御指導いただき、仕事についてもやりがいを感じながら励んでいる様子をうれしく思っています」と長女・愛子さまの成長に対する喜びもあふれていました。

フジテレビの宮崎千歳宮内庁キャップは、10月に行われた愛子さまの初めての地方公務に、皇后さまの母としてのフォローがあったといいます。

宮内庁キャップ・宮崎千歳解説委員:
愛子さまにとって、初めてお一人で地方公務に臨まれるのが佐賀県だった。その直前に両陛下も佐賀で公務をなさっていて、皇后さまが何度も知事に対して、「愛子をよろしくお願いします」というふうにおっしゃっていたそうなんです。初めての地方公務が良い形で実現するように、すごく心にかけていらっしゃるということが、その話から伝わってきました。

また、愛子さまが初めて出席された春の園遊会では、こんなエピソードもありました。

両陛下が飼っている猫の写真を現代美術家の横尾忠則さんに見せられました。

宮内庁キャップ・宮崎千歳解説委員:
今度、愛子さまが横尾さんと話す番になった時には、猫の話で話が弾むようなご様子もありましたので、母から娘へのパス回しではないんですけれども、良い形で会話を連携されていたなと感じました。園遊会は初対面の方が大勢いらっしゃって、そういう方たちと会話を和やかに交わしていくという、皇后さまにとって負担の大きな行事。また愛子さまは初めて臨まれるので、緊張を伴う行事。それをサポートできるということが皇后さまにとって喜びでもあり、励みでもあるのではないかなとお見受けしています。

皇后さまは公務と仕事の両立を目指す愛子さまについて、文書で「これからも健康に気を配りつつ、社会人として様々な経験を積みながら、皇族としての務めを果たすべく努めていってほしいと願っています」と記されています。

皇居では祝賀行事が行われ、両陛下は秋篠宮ご夫妻や佳子さまなど、皇族方や石破首相、閣僚などからお祝いの挨拶を受けられました。

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