茨城県副知事の男性秘書が10月に死亡していたことが県関係者への取材で10日、判明した。関係者によると自殺とみられ、第三者による調査委員会を設置し、死亡と業務の因果関係を調べている模様だ。
この日開かれた県議会総務企画委員会で、立憲民主党会派の玉造順一県議が質問。県総務部人事課の担当者は県職員が死亡したことを認めたものの、業務との因果関係については「特定の個人に関わる情報で、回答は差し控える」と答弁した。
死亡した秘書は2022年度から秘書課に配属され、副知事の日程管理や業務の調整に当たっていた。複数の県関係者によると、副知事との業務上のやり取りについて秘書が悩んでいたという情報もある。
この件を巡っては自民党会派の県議が11月、県職員の人事や労働問題などを担当する県人事委員会宛てに、死亡した背景や原因究明を求める調査要望書を提出している。
委員会終了後、山口裕之総務部長は報道陣に「県の要綱に沿って適切に対応する」と述べた。
県はハラスメント対策として11月に知事部局の職員を対象に、外部の弁護士やカウンセラーなどに相談ができる窓口を設置している。【川島一輝、鈴木敬子】
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