「日本に遊びに行きながら仕事を手伝わないか」と誘われた台湾在住の男が、他人名義のキャッシュカードで現金を引き出した疑いで逮捕されました。

台湾に住む19歳の男は11月、東京・新宿区内の銀行のATMで福岡県の女性(80代)のキャッシュカードを使い、現金196万円を引き出した疑いが持たれています。

男はこれまで日本に渡航歴はなく日本語も話せず、10月に知人から「日本に遊びに行きながら簡単な仕事を手伝わないか。日本への交通費や宿泊代を出す」と言われ、紹介された別の男と通信アプリのテレグラムでやりとりをするようになります。

その後、「今日、日本にいくことになった。もう断れないぞ。お前の住所は知っているからな。母親にも危害を加えるぞ」などと脅され、11月に羽田空港から入国。

新宿や池袋で、別の2人から対面やテレグラムで指示を受け、犯行に至ったということです。

男は犯行翌日、豊島区内の郵便局で別のキャッシュカードで現金を引き出そうとしたところ、身柄を確保されました。

男は、調べに対し「指示役は全員、台湾なまりの中国語を使っていた」と話しているということです。

一方、男が不正使用したキャッシュカードは、いずれも福岡県の女性2人が警察官をかたる人物から日本語でだまし取られていて、警視庁は犯行グループの実態解明を進めています。

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