和歌山地裁、和歌山家裁、和歌山簡裁が入る庁舎=竹内望撮影

 和歌山県田辺市の資産家で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた野崎幸助さん(当時77歳)を急性覚醒剤中毒で死なせたとして、殺人などの罪に問われた元妻、須藤早貴被告(28)に無罪を言い渡した和歌山地裁判決は、野崎さんが覚醒剤を使用した可能性が否定できないと指摘。被告が覚醒剤を注文したことは認められるが、「本物を入手したとは認められない」と述べた。

 被告は「私は殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません」と無罪を主張していた。

 起訴状によると、被告は2018年5月24日、野崎さんに何らかの方法で致死量の覚醒剤を摂取させ、殺害したとされていた。【藤木俊治】

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