2021年9月、長野県塩尻市の自宅兼酒蔵で妻・希美さん(当時47)を殺害した罪に問われている元長野県議の丸山大輔被告(50)が、判決を前に記者の面会に応じた。丸山被告は、「無罪を信じて待つだけ」と現在の心境を語った。検察側は懲役20年を求刑しているが、弁護側は無罪を主張している。判決は12月23日に言い渡される予定だ。

■「無罪を信じて待つだけ」

丸山被告は記者との面会で、「やることはやったので、ある意味大丈夫だろうと思っている。無罪を信じて待つだけ」と淡々と語った。

勾留中は本を読んで過ごしているという。

裁判中の冷静な態度について、「私はあまり感情が表に出ない。表に出すとニコニコしちゃう、楽しんじゃうほうが強い。怒りとかはあまり出ない。どうせだったら楽しくやりたい」と話した。


■「検察への怒りの方が強い」

逮捕時の心境を尋ねられると、丸山被告は語気を強めて「怒りの感情というか、『どうなってんだ』とぐちゃぐちゃしたものでいっぱい」と答えた。

検察側の立証については「相手の土俵に立っているイメージはあるが、かなりの部分は否定できたかな。動機は完全に成り立っていない」と述べた。


■「毎日、妻に話しかけている」

亡くなった妻や妻の父親について聞かれると、「毎日、2人に話しかけているような気持ち。『天気がいいね』とかって語りかけている」と答えた。

無罪となった場合は「子どもと一緒においしいものを食べられればそれでいいかな」と語った。


■「DNAが一番の証拠」

無罪となる決め手について、丸山被告は「現場の状況を見てもらえれば。DNAが一番の証拠ですよ」と主張した。希美さんの衣服からは家族以外のDNAが検出されているが、検察側と弁護側で解釈が分かれている。

丸山被告は、犯人に対して「『早く出てこい』ということだけですね」と語った。有罪判決の場合の控訴については「やるべきことをやったから、その上で本当にひっくり返るのか無駄な労力にも思うし、裁判員裁判を尊重したい」、また「控訴するだろうと思われるのも面白みもないし」と述べた。

注目の判決は12月23日に言い渡される予定だ。

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