「それ、『バイト』ではなく『犯罪』です‼」――。10代に対して、「闇バイト」に加担しないよう呼びかけるチラシを警察庁、文部科学省、こども家庭庁が作製した。
時間に余裕ができて、バイトに取り組む生徒らが出てくる冬休みを前に、警察や教育委員会、大学などに配布。SNS(ネット交流サービス)で発信してもらうなどして、10代に注意を促したい考え。
警察庁によると、強盗などの実行役を闇バイトで集める犯罪グループの指示役は、発達途上の10代の心理につけ込む形で、犯罪への加担を誘っているという。
全国の警察が11月末までに、闇バイトから逃れたい人に対して保護措置を取った125件のうち、10代は41件で3割となり、20代の4割に次いで多かった。
チラシでは、具体的な誘い文句として、「たくさん稼げる!簡単な仕事」や「荷物を運ぶ簡単な仕事」「未成年ならバレても大丈夫」といったケースをイラストで紹介。「家族に危害を与える」と脅迫されても、犯罪に加わる前に信頼できる大人や近くの警察に相談するよう呼びかけている。【山崎征克】
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