群馬県みどり市東町出身の詩画作家、星野富弘さんの訃報が伝えられた30日、地元の関係者には悲しみが広がった。
1991年に故郷に開館した星野さんの作品を集めた「富弘美術館」。学芸員の相崎ちひろさん(36)は昨秋、星野さんの桐生市内の自宅に来客があり、案内のため同席した。その時、星野さんは冗談を言うなど元気な様子だったという。
また、企画展が開催される際などに同館を訪れた星野さんが担当のスタッフをねぎらうなど優しい気配りをしていた姿が忘れられないという。訃報に接し、相崎さんは「やはりさみしいとしか言いようがないです」と話した。同館は5月1日に入り口に記帳所を設け、弔問を受け付けることにしている。
みどり市の須藤昭男市長は「富弘さんの詩画は、これまで多くの人の心に届き、生きる力を与えてくれました。これからも多くの作品が人々の心に残り続け、私たちに愛と勇気を与えてくれると信じています」、山本一太知事は「苦境にあっても不断の努力を積み重ね、詩画という新分野を自ら切り開かれた。功績は多大で、その生きる姿勢と人柄は県民が等しく敬愛するものでした。安らかな眠りにつかれますよう心よりお祈り申し上げます」とのコメントをそれぞれ発表した。【遠山和彦】
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