札幌市手稲区にスーパー「イオン」の新店舗がオープンします。これにより、撤退した「西友」の9店全てが「イオン北海道」の系列に切り替わることになります。それを記念したセールも、すでに始まっています。
12月14日、午前9時にオープンする「イオン札幌手稲駅前店」。
以前は「西友手稲店」でしたが9月末に閉店。JR手稲駅直結の商業施設がリニューアルされます。
「JR手稲駅からの連絡通路があるので、直接来店することができる。災害など何かあった時には“衣食住”が大切なことだと思っているので、できるだけ早く店をオープンしたいと取り組んできた」(イオン札幌手稲駅前店 佐藤 義則 店長)
新店舗の特徴的なスペースが「屋内ひろば」。以前は売り場でしたが、椅子を多く設置し休憩できるようにしました。手稲山を模した遊具で子どもを遊ばせることもできるなど、家族連れに配慮されています。
また、地域住民の声を尊重して「西友」の店舗時代からシンボルとなっていた「からくり時計」はそのまま残しました。
「売り場は冷凍食品が進化していて、品ぞろえも以前の倍以上」(佐藤 店長)
「西友」が北海道に初出店したのは1973年。
最盛期には北海道内11店舗に拡大しました。しかし、経営不振により「イオン北海道」が170億円で買収。10月オープンの「マックスバリュ宮の沢店」を皮切りに、店舗の承継を進めてきました。
14日の「イオン札幌手稲駅前店」の開店で、全9店舗のリニューアルが完了。
それを記念して「イオン北海道」各店では、13日から15日までの3日間「感謝祭」を開催しています。
「イオンモール札幌発寒がすごく混んでいるので、こちらに分散して利用しやすくなる」(地元住民)
「子どもたちに話したら『行く』と言うかもしれない」(地元住民)
「西友」と同じ1973年に北海道に進出した「ダイエー」は、2015年にイオン傘下に入り姿を消しています。
「イトーヨーカ堂」も2025年1月に北海道内から撤退することが決まっています。
スーパーの競争が激化し、北海道内の勢力図も変化しています。
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