包括連携協定を結んだ慶応大先端研の荒川所長㊧と博報堂DYHDの水島社長(11日、山形県鶴岡市)

慶応義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)と博報堂DYホールディングス(HD)は、包括連携協定を結んだ。バイオサイエンスを軸とした先端研の研究成果と博報堂DYグループの創造性やマーケティングノウハウを融合し、地域や社会の課題解決と新たな価値の創造をめざす。

両者のネットワークを生かし、革新を主導する次世代人材も育てる。

協定締結式で先端研の荒川和晴所長は「文化や多様性があり、地方創生も起きている鶴岡から、未来をひらく取り組みや人材を生み出したい」とあいさつした。

博報堂DYHDの水島正幸社長は「生活者視点を起点とする我々の創造性や柔軟な発想が先端研の知見と出合って新たな価値が生まれ、地域や社会の課題解決につながっていくことを願う」と抱負を述べた。

2001年開設の先端研はIT(情報技術)を駆使した新たな生命科学「統合システムバイオロジー」のパイオニアである。代謝物質分析を手がけるヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)や、人工たんぱく質素材のスパイバーなどのスタートアップを輩出している。

先端研は18年から企業と同様の協定を結んでおり、博報堂DYHDは8社目となる。

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