気象庁の森隆志長官は18日の定例会見で、今年の日本の平均気温が昨年を上回り、2年連続で過去最高となる見通しだと明らかにした。昨年は平年値(1991〜2020年の平均)を1.29度上回っていた。

詳しいデータがまとまり次第、各地の平年差などの詳細を明らかにする。1898年の統計開始以降、平均気温の上位5年を2019〜23年が占めている。今年が記録を更新する見通しとなったことで、近年の上昇傾向が改めて明確になった形だ。

森長官は地球温暖化で気温が底上げされ、今後も暑い年が多いとみられるとした上で「気象庁の季節予報を参考にして備えてもらえればありがたい」と述べた。

気象庁によると、地球温暖化の影響に加え、今年は偏西風が平年より北寄りを流れ、暖かい空気に覆われやすかった。夏(6〜8月)、秋(9〜11月)ともに過去最高の平均気温となった。

日本近海の海面水温の年平均も、昨年(平年値プラス1.1度)を上回り、2年連続で過去最高になる見通しという。

日本の平均気温は、都市化による環境の変化の影響を受けにくく、地域的な偏りがないよう選んだ15地点の観測結果を基に気象庁が算出する。長期的な分析では、昨年までに100年当たり1.35度のペースで上昇している。〔共同〕

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