12月19日、日本列島は強い寒気に覆われ、日本海側の各地で雪が降り、太平洋側でも寒気が流れ込んでくるため、雪への警戒が必要な状況となっています。

気象予報士の片平敦さんは、19日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」で、今後の降雪や寒さについて解説するとともに、積雪時の歩行や自動車運転について、注意を促しました。

■急激な寒波到来 各地で初雪観測

【片平敦気象予報士】「18日から19日にかけ、一晩で一気に雪の量が増えた状況です。山だけじゃなく、街中でも雪の積もったところがあります。大阪でも雪がチラチラ舞うような状況だったんです」

「19日朝、初雪を観測した所が多くありました。東京の虎ノ門に気象庁があるんですけど、虎ノ門でも雪が降りました。関西も大阪、京都、奈良。その他西日本だと長崎、熊本、高知で初雪を観測しました」

このままずっと寒い日が続き、雪のクリスマスイブとなるのでしょうか?

【片平敦気象予報士】「もう暖かい日はないと思います。(クリスマスイブは)日本海側は雪の降るところ多いですし、もしかすると太平洋側もチラチラ降る可能性が十分あります」

「夏暑かったのに、ここに来て急に寒くなってるんで、体感的に『ちょっとキツイな』と思っている方が多いのではないかと思います」

【片平敦気象予報士】「雪雲の様子をご覧いただくと、19日未明の時点で、日本海側に雪雲が列をなす強いものがあって、これが南下してきました」

「雪のピークは過ぎてきたんですが、これまでに積もっている雪、19日午後1時時点で、兵庫県香美町の兎和野高原は45センチ積もっていて、18日は全く雪がなかったのに、一気に40センチぐらいの雪が一晩で積もりました」

週末にオープンを控える兵庫県北部のスキー場からは「これで一安心」という声があがっていました。

■歩行時の注意ポイント

【片平敦気象予報士】「雪の怖いところは、ピークが過ぎたて終わりじゃなくて、残っているところです」

「危険な場所、歩行者ですと階段とか注意が必要です。あとは人が踏み固めている場所、横断歩道とかバスの停留所、こういったところも大勢の人が歩き回るので、気を付けていただきたいです」

「ポケットに手を突っ込んで歩くのは“厳禁”。寒いのでしたら手袋をしてお出かけになっていただきたい。子どもたちがよくポケットに入れて、通学路を歩いていたりしますが、危ないです。転んだ時に手をつけないと頭をぶつけてしまう可能性があります。ニット帽をかぶることをおすすめします。転んでもし頭を打っても、ないよりマシで、クッションの代わりになります」

■自動車運転時の注意ポイント

【片平敦気象予報士】「自動車は、橋の上は結構凍るので危ないです。スリップ事故に注意が必要です。橋の下は風が通るのでなおさら冷えやすいです」

「あとトンネルの出入り口も危険です。トンネルの中は雪が積もっていないのですけれど、出た瞬間に積もっていたり、横風がと吹いてきて持っていかれますから。ですからトンネルを通過して出てくるとき、危ないと思って運転をしていただきたいと思います」

■今後の気温の見通し

【片平敦気象予報士】「大雪が降った次の日ぐらいが、実は朝、一番冷えたりするんです。雪が降っているときは曇っているので、いわば雲が毛布の役割をしてくれます。これがなくなった次の日の朝、布団を脱いで寝ているようなもので、ガーッと冷えるんです。晴れてきた時の方がむしろ冷えるんです」

「20日朝、西日本各地の最低気温を見ていただきますと、福岡や大阪も3度しかありません。名古屋は1度です。熊本、奈良、岐阜、富山は0度です。郊外に行くと氷点下5、6度のところもあります。夜は暖かくしてお休みいただきたいと思います」

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!2024年12月19日放送)

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