北海道東部の観光地やグルメがもっと身近になります。

 12月22日から高速道路で札幌と釧路が一本で結ばれ地元は大きな期待を寄せています。

札幌と釧路が高速道路で直結―阿寒IC~釧路西IC開通へ

 カラっと2度揚げしたザンギ。

 甘辛い自家製のタレをたっぷりと染み込ませた釧路名物「ザンタレ」です。

 「タレが染みこんだザンギがおいしくて、ご飯足りなんじゃないかと思うぐらい箸が進んでいます」(来店客)

 ザンタレを目当てに遠くは、帯広や札幌から客が訪れることも。

 北海道釧路町の郊外に立地するこの店。

 いま、大きな期待を寄せていることがあります。


 「今までも来ていただいたんですけど、開通することによってより来てもらえるかなと期待しております」(南蛮酊 藤野俊江さん)

 店は釧路市と釧路町を結ぶ釧路外環状道路の釧路東インターから北に車で約7分の場所にあります。

 この道路が高速道路として札幌とつながるのです。

 「道東道の阿寒インターチェンジに来ています、今までは札幌からここまでしか高速道路で行けませんでしたが、阿寒から東、釧路までまもなく開通します」(沼田海征記者)
 釧路と札幌圏を結ぶ道東自動車道は、千歳恵庭ジャンクションを起点に十勝地方を経由し釧路市の阿寒インターが終点でした。

 それがついに、22日阿寒から先、道東観光の玄関口である空港直結の釧路空港インターが新設され釧路西インターまでの約17キロが開通します。

札幌~釧路間の所要時間は片道4時間12分…7分短縮

 これに地元の人は。

 「早く着くでしょ、いいと思いますよ。観光の方がいっぱい来るんじゃないかな」

 「少しは便利になるのかな時間帯も短くなるとバスを使う人にとっては楽になるのかな運転する人にも」(いずれも釧路市民)

 今回の開通で札幌から釧路までの所要時間は片道4時間12分。

 これまでより7分短縮されます。

新鮮な海産物そろう市場に新スイーツ「食べに来てもらいたい」

 自分で具材を選びオリジナルの海鮮丼が作れる「勝手丼」が名物の釧路市の和商市場。

 高速道路の開通でこの新鮮な海産物を目当てに多くの観光客が訪れることも予想されます。

 「お待たせしました」(クシロー 新木重幸さん)

 市場には海鮮だけではなくこんなスイーツも登場。

 その名も「シャケ焼き」。

 「いただきます、中に赤いイクラみたいなものが入っています」(沼田記者)

 あんこの中にイクラ?

 「イクラじゃなくて白玉ですね、もちもちした食感がおいしいです」(沼田記者)

 「『本物のイクラなの?』って言いながら食べてくれて喜んでくれてました。札幌では食べられないものが釧路にはいっぱいありますので、もっともっと食べに来てもらいたいですね」(新木さん)

今後は高速バスも所要時間短縮か「行けるところが増えて便利だ」

 さらに札幌と釧路の往来も便利になります。

 高速バス「スターライト釧路号」は2025年以降、高速への乗り入れを阿寒インターから釧路西インターに変更を検討しています。実現すれば所要時間が短縮されます。

 「行けるところが増えて便利だな。(札幌に行く機会も)結構多いので、ありがとうございます」(都市間バスの利用者)

 期待は観光や経済だけではありません。大規模な地震や津波が発生したときの緊急輸送道路としての役割も期待されています。

 道東がもっと身近な存在に。高速道路の釧路から札幌への直結は22日からです。

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