能登半島地震による土砂崩れで寸断されている国道249号で、海底が隆起した土地に整備された迂回(うかい)路。5月2日から緊急車両などが通行可能になる。奥は珠洲市方面=石川県輪島市で2024年5月1日午後2時40分、本社ヘリから北村隆夫撮影

 能登半島地震から1日で4カ月が過ぎた。国土交通省によると、石川県などの国道や県道では計185区間で通行止めになり、4月下旬の時点でも49区間で通れない状況が続いている。

 基幹道路として海岸沿いなど半島を一周するように通る国道249号は、今も所々で通行止めが続く。このうち、石川県輪島市の名勝・白米(しろよね)千枚田付近では、隆起してあらわになった海底の岩盤に盛り土するなどして、幅5メートルの道路が造成された。2日正午に開通する。

 地震の前は、千枚田の東側にある同市南志見(なじみ)地区や町野地区から市の中心部まで、車で20~30分程度だった。だが、地震後は南部の同県能登町を通る迂回(うかい)ルートしかなく、1時間以上かかっていた。通行できるのは緊急車両や地元住民の車で、波が高い日など状況によって通行止めになる場合がある。【竹中拓実】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。