「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」(京都府茶業会議所など主催)が1日、京都府宇治市宇治折居の宇治茶会館と茶業センターで開催された。この日は雨のため、「宇治茶宣伝隊」や主催者・来賓による恒例の茶摘み実演は中止となったが、一般来場者は茶摘み、石臼での抹茶ひき、抹茶のたて方、玉露のいれ方といった体験コーナーを楽しみ、宇治茶の魅力を体感していた。
オープニングセレモニーも雨のため、同センター内に急きょ会場を変更。西脇隆俊知事や、松村淳子・宇治市長をはじめ府南部自治体の首長、府選出国会議員らが出席する中、会議所の堀井長太郎会頭が「あいにくの雨だが、今日は宇治茶一色の多彩な催しを用意している。時間の許す限り宇治新茶の魅力を味わってほしい」とアピール。一方、西脇知事はあいさつで2025年大阪・関西万博に触れ、「万博期間中、京都全体で宇治茶の魅力を発信する取り組みを考えている。ぜひご協力を」と出席した関係者に呼びかけた。
茶園では雨の中、茶の味を引き立てるための覆いの下で来場者が茶摘みを体験した。友人同士で訪れた京都市下京区の井出直央さん(28)、神戸市東灘区の池田明世さん(28)の2人は「せっかく来たので思い出作りに茶を摘んでみた」「摘む、たてる、飲むを全て経験できてよかった」と満足の表情。一方、宣伝隊は各体験コーナーで一般参加者に楽しさをPR。藤林ゴウさん(25)、シュウさん(25)の双子兄弟は「宣伝しながら自分たちも宇治茶の魅力を改めて実感できた」と話していた。【鈴木健太郎】
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