栃木県那須町の河川敷で焼損した夫婦の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された実行役とみられる男2人が、夫婦を暴行した可能性がある東京都内の空き家やその周辺に1〜2時間程度滞在していた疑いがあることが3日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁と栃木県警の合同捜査本部は詳しい足取りを調べる。

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実行役とみられる職業不詳、姜光紀(カン・グァンギ)容疑者(20)と元俳優、若山耀人(きらと)容疑者(20)は夫婦の遺体発見前日の4月15日午後11時半ごろ、東京都品川区のコンビニで仲介役とみられる平山綾拳容疑者(25)から車を借り、空き家に向かう様子が防犯カメラに写っていた。

捜査関係者によると、2人は16日午前0時ごろに空き家で夫婦に接触し、暴行した疑いがあり、約1〜2時間後に付近のカメラに車が走り去る様子が写っていた。夫婦を乗せて栃木に向かったとみられる。

空き家のガレージには洗剤を使って血痕を消そうとした形跡もあった。捜査本部は血痕の鑑定を進めている。空き家付近のカメラには同じ時間帯に指示役とみられる佐々木光容疑者(28)に似た人物が写っていたことも分かっている。佐々木容疑者は「行っていない」と供述していた。〔共同〕

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