東京都内で行われたダウン症への理解を深める啓発イベントで、障害のある子とない子たちによるチームがダンスを披露。
ほぼ初対面のメンバーたちが、ダンスを通して絆を強める姿を追った。
都内のスタジオでダンスの練習に励む子どもたち。
障害のある子とない子たちによるダンスチーム「パープルダンサーズ321」。
メンバーはダンスが大好きな4人。
ダウン症のある俳優・AOIさん(17)、インスタグラムで大人気のLunAさん(11)、手話の学習をした経験がある、ゆうせいさん(12)、HIMARIさん(10)にはダウン症の妹・かのんさん(8)がいる。
ダウン症への理解を深めるイベントでダンスを披露するため、2024年1月に結成。
全員ほぼ初対面だったが、まず取り組んだのは“お互いを知る”ことだった。
AOIさん「僕の名前はAOIです。苦手な科目は特にないです」
ダンスの練習中には、振り付けを間違え、床に倒れ込み落ち込むAOIさんに「生きてますか?」とLunAさんたちが駆け寄り励まし合う場面も。
このチームを立ち上げたNPO法人 SUPLIFE代表・井田美保さんは、チーム立ち上げの理由について「(子どもたちが)大きくなるほど障害のある子とない子が分離されることが多い中で、一緒にともに過ごすというのがどういうことか、ダンスを通して見てもらえたらいいなと」と話した。
約4カ月のレッスン。
メンバーにはある変化が芽生えていた。
ゆうせいさん「人には得意、不得意があるのでそれをみんなで補えば、別に関係ないんじゃないかなって」
LunAさん「障害があるから嫌だということじゃなくて、仲良くできることを伝えたい」
そして、イベント当日。
息の合った4人のパフォーマンス。
「障害のあるなしにかかわらず、ともに手を取り合えるんだ」という子どもたちが伝えたかったメッセージは、ダンスを通して伝わった。
イベントは障害のある人とない人が一緒にパレードを行うなど、約5000人が集まった。
HIMARIさん「AOIくんがいたからこそ、すごく明るいチームになった」
AOIさん「(Q.将来の夢は? )ハリウッドスターになりたいです。きれいな彼女もつくりたいです」
多様な個性が集まった「パープルダンサーズ321」。
今後も活動は続く。
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