送検のため、警視庁大井署を出る関根誠端容疑者(8日午前8時)=共同

栃木県那須町で焼損した夫婦の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された事件の主導役とみられる関根誠端容疑者(32)が、夫婦が暴行された疑いのある東京都内の空き家に「行っていない」と供述していることが8日、捜査関係者への取材で分かった。一方で同じ頃に関根容疑者の車が周辺を走行しており、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は詳しい足取りを調べる。

空き家ではガレージから血痕が見つかっており、4月16日未明、会社役員、宝島龍太郎さん(55)と妻、幸子さん(56)はここで暴行を受けた疑いがある。指示役とみられる佐々木光容疑者(28)に似た人物も付近にいたことが分かっている。

空き家を管理する不動産会社の役員、前田亮容疑者(36)が「夫婦と空き家に入ったが、黒い車から出てきた男にガレージで襲われて逃げた」と供述したことも判明。一方、周辺の防犯カメラには、前田容疑者が借りたレンタカーが約2時間映っており、捜査本部は供述内容を慎重に調べる。

関根、前田両容疑者と宝島さん夫婦は前日の15日午後11時半ごろ、東京都品川区で一緒にいる姿が確認されていた。その後、夫婦は前田容疑者のレンタカーで、姜光紀(20)、若山耀人(20)の両容疑者は直前に平山綾拳容疑者(25)から借りた車で、それぞれ空き家に向かったとみられる。〔共同〕

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。