血糖値を下げるインスリンが体内で分泌されなくなる「1型糖尿病」の患者8人が障害基礎年金の支給打ち切りは不当だとして国に取り消しを求めた訴訟で、全員の逆転勝訴とした二審・大阪高裁判決が8日までに確定した。国が期限の7日までに上告しなかった。

原告側の代理人弁護士によると、2016年から停止されていた年金が遡及して支給される見通しという。

1型糖尿病患者への障害基礎年金の支給を巡る訴訟の控訴審判決を受け、勝訴などの紙を掲げる原告側弁護士(4月19日、大阪高裁前)=共同

4月19日にあった高裁判決は原告8人全員について、障害基礎年金が支給される障害等級2級の要件となる「日常生活に著しい制限」があると認定。支給停止事由があるとして原告側の請求を棄却した一審・大阪地裁判決を取り消した。

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