新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行してから5月8日で1年です。
この1年間、新型コロナウイルスの感染状況はどう変化していたのか、岩手県内の1医療機関当たりの患者数の推移を見ていきます。
1週間ごとに集計された患者数で、最も多かったのは2023年8月末から9月頭にかけて35.24人で全国最多となりました。
その後減少しましたが、2024年2月上旬には18.07人と再び増加しています。
現在にかけて患者数は落ち着いてきていますが、他の都道府県と比べると多い状況で、全国で4番目以内に入る週が続いています。
また5月8日に発表された最新の数字では5月5日までの一週間で3.98人となっています。
この1年について県の医療政策室に聞きました。
県医療政策室 太田栄時感染症課長
「感染者数の増減はあったが、医療機関に過度な負担はかからず、医療機関や県民に協力していただいた。コロナウイルスがなくなったわけではない。今後も患者数の増減が想定される」
一方この1年は他の感染症の流行状況にも変化がありました。
例えば季節性インフルエンザの流行がいつもの年より早まりました。
これにより県内の学級閉鎖は2023年9月以降592件発生していて、昨シーズンの同じ時期は242件で2倍以上に増えています。
こうした状況も踏まえ今後も場面に応じた対策を呼びかけています。
県医療政策室 太田栄時感染症課長
「日常が戻りつつあるなか人の移動や集まる場面は増えている。基本的な感染症対策をコロナ同様実施してほしい」
人との接触が多かったゴールデンウイークも終わったばかりで、あらためて対策など意識を高めるタイミングかもしれません。
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