札幌新陽高校(札幌市南区)で昨年5月、女子硬式野球部の生徒が運搬中のバッティングケージの下敷きになり、意識不明の重体となった事故で、北海道警が業務上過失傷害の疑いで女性監督(30)を書類送検したことが8日、捜査関係者への取材で分かった。検察に刑事処分の判断を委ねる「相当処分」の意見を付けた。送検は7日付。

捜査関係者によると、監督は当時部員の近くにいながら安全対策を怠った疑い。生徒は現在も意識不明という。

事故は昨年5月6日、札幌市豊平区のグラウンドで発生した。第三者委員会が同12月に公表した調査報告書などによると、ケージは高さ2.8メートル、奥行き6メートル、後ろの幅2.5メートル。金属製の支柱に網を張った構造でキャスターがついていて、生徒5人で運んでいた際にバランスが崩れて倒れ、フレーム部分が1人の生徒の頭を直撃した。〔共同〕

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