2024年5月4日にあった2度目の18歳成人式に出席した新成人たち=伊賀市文化会館で、大西康裕撮影

 三重県伊賀市の岡本栄市長は9日の定例記者会見で、5月4日に開催した成人年齢を20歳から18歳に引き下げた民法改正に伴う2度目の18歳成人式に関連して、報道陣から18歳成人式を実施するのは伊賀市を含め2自治体にとどまり、増えない理由を聞かれ、「分かりません」と答えた上で、「18歳から20歳の間のモラトリアムはなんなのかと思う」と20歳での成人式を疑問とする持論を述べた。さらに取材には「国は成人式についても18歳の指針を出すべきだ。国は中途半端」と指摘した。

 この会見で、市教育委員会は18歳成人式終了後、書面とネットで実施したアンケートの途中集計を説明。成人式には561人が出席し、8日までに272人から回答があった。満足(186人)▽やや満足(44人)▽普通(23人)▽やや不満(11人)▽不満(7人)▽回答無し(1人)の順で推移している一方、「20歳にしてほしい」という書き込みもあったと明らかにした。アンケートは17日締め切り。

 市教委は、次の18歳成人式に向けては夏ごろに対象者であることと、実行委員会への参加を呼びかけていることを伝える通知を郵送し、来年の年度が変わる前に式典の案内を郵送する予定と説明した。【大西康裕】

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