高校生の自転車の事故防止や交通安全指導の向上を目指そうと、沖縄県教育委員会は8日、那覇市の県立武道館で高校交通安全指導者連絡協議会を開いた。講師は自転車に詳しいジャーナリストの遠藤まさ子さんが務めた。那覇・南部地区の生徒指導担当教員ら31人が、県内の高校生らの交通事故の現状や交通安全指導などについて学んだ。

 県警によると昨年の高校生らの交通事故の死傷者は155人で、2人が死亡した。自転車と二輪車の乗車中の事故が約7割を占め、時間帯別では午後4時から同6時の下校時間帯が29件と最も多かった。

 遠藤さんは、昨年4月の道交法改正で努力義務化されたヘルメットの着用について説明。「ノーヘルで事故に遭った場合は致死率が2倍程度高まる。沖縄のヘルメット着用率は8・5%で、全国平均の13・5%よりも低い水準」と指摘し、ヘルメット着用の重要性を訴えた。(社会部・知念祥吾)

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