東京地裁=東京都千代田区で2020年1月15日午前10時36分、米田堅持撮影

 女性に睡眠薬入りの飲み物を飲ませてわいせつな行為をしたとして、準強制性交等などの罪に問われた経済産業省の元キャリア官僚、佐藤大被告(34)に対し、東京地裁は13日、懲役10年(求刑・懲役13年)の実刑判決を言い渡した。

 起訴状によると、佐藤被告は2022年7~12月、東京都内で計6人の女性に睡眠薬入りの飲み物を飲ませて抵抗できない状態にし、ホテルで性的暴行を加えるなどしたとされる。準強制性交等未遂罪や、準強制わいせつ罪と同未遂罪でも起訴されている。

 検察側は論告で「睡眠薬を女性に見られないようにひそかに飲み物に入れ、計画的。現職の国家公務員が連続して性犯罪に及んでおり、厳重に処罰する必要がある」と述べていた。

 経産省は23年5月の初公判で佐藤被告が女性にわいせつ行為をしたことを認めたことを受け、懲戒免職処分としていた。【井口慎太郎】

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