去年3月、新潟県三条市の自宅で息子を包丁で刺し殺害した罪などに問われている男の初公判が12日、新潟地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。

殺人と殺人未遂の罪に問われているのは三条市の無職・阿久津正美被告(73)です。

起訴状などによりますと、阿久津被告は去年3月、三条市の自宅で40代の息子の胸などを包丁で複数回刺し殺害したほか、70代の妻も包丁で1回刺し、殺害しようとした罪に問われています。

12日の初公判で阿久津被告は起訴内容について「間違いありません」と認めました。

冒頭陳述で検察側は、犯行の結果の重大性と、強固な殺意に基づく危険な犯行である点を考慮すべきと主張。

一方の弁護側は事件当時、阿久津被告は心身喪失状態にあったとして無罪を主張しました。

今回の裁判では犯行当時、阿久津被告に責任能力があったかどうかや量刑が争点となります。

裁判は13日、被告人質問などが行われます。

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