走行する救急車=曽根田和久撮影

 横浜市消防局は13日、保土ケ谷消防署権太坂救急隊が急病の80代女性を搬送中、横浜新道で経路を間違え、医療機関への到着が約13分遅れたと発表した。女性は搬送時に心肺停止状態で、病院到着後に死亡が確認された。

 救急隊は13日午前8時14分、通報を受け戸塚区内の福祉施設に出動した。同42分に救急車で搬送を始めたが、横浜新道の分岐点で経路を間違えたという。正しい経路であれば分岐点から3分で着いたが、誤ったことで13分遅れ、病院には9時14分に到着した。

 市消防局によると、搬送前から女性に意識はなかった。救急車内で心肺停止状態が確認され、心臓マッサージなど救命処置が施されたという。搬送先の医師は「到着の遅れが女性に与えた影響は不明」との見解を示しているという。

 運転していた救急隊の20代機関員は4月に赴任したばかりで、隊長ら残る2人は女性の処置に当たっていた。保土ケ谷消防署の森屋司署長は「ご家族におわび申し上げます」とコメントした。【岡正勝】

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