猿橋賞に選ばれた京都大学の緒方芳子教授

「女性科学者に明るい未来をの会」(中西友子会長)は15日、2024年の「猿橋賞」に、京都大学数理解析研究所の緒方芳子教授(47)を選んだと発表した。同賞は、自然科学分野で優れた研究成果をあげた女性科学者に贈られる。物理学の問題を数学で厳密に説明、予言する研究が評価された。

15日に開かれた記者会見で「数理物理学という小さな分野の中から選んでいただいたことに感謝している」と話した。賞の趣旨に触れた質問には「女性を理由にバリアーを感じた経験はラッキーなことにない。最近の若手女性研究者はとても立派で、講演を聞くと元気になる。そのような方が今後どんどん増えてほしい」と返した。

緒方氏は大阪府出身。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の博士課程を修了後、九州大学数理学研究院助教、東京大学大学院数理科学研究科教授などを経て23年12月より現職。21年にアンリ・ポアンカレ賞、22年に日本数学会秋季賞受賞。

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