半導体市場は2年ぶりに過去最高を更新する

主要な半導体メーカーで構成する世界半導体市場統計(WSTS)は4日、2024年の半導体市場が前年比16%増の6112億ドル(約95兆円)になるとの見通しを発表した。23年11月に公表した従来予測から上方修正した。生成AI(人工知能)への投資が活発で、演算に使うロジック半導体や記憶用メモリーの需要が伸びる。

プラス成長は2年ぶり。24年の市場規模は過去最高だった22年を上回る。種類別ではメモリーが77%増と急回復する。ロジックは11%増。AI向けが好調な一方、スマートフォンやパソコン向けの汎用品は回復ペースが緩やかになる。地域別では米国などの伸びが目立つ。

同日、25年予測も公表した。市場規模は24年比12%増の6873億ドルと、過去最高を更新する。AI関連の需要が引き続き伸びる。再生可能エネルギーの電源や電気自動車(EV)のほか、自動運転に使う半導体も増える。

24年の日本市場(円ベース)は前年比5%増の約6兆8670億円を見込む。政府の補助金によって半導体投資が活発となり、25年は9%増の約7兆5088億円となる見通しだ。

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