関西電力は10日、大阪市内で「空飛ぶクルマ」と呼ばれる垂直離着陸機の充電設備を公開した。2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)に合わせて運用を始める。充電器と電源装置、バッテリーを冷却する装置、電力供給を最適制御するエネルギーマネジメントシステム(EMS)で構成している。充電器は電力機器を手掛けるダイヘンと共同開発した。
今回、空飛ぶクルマに内蔵するバッテリーを模した装置と充電設備をつなぎ、高電圧・大電流で充電する様子を公開した。30分〜1時間でフル充電ができる。電圧など具体的な数値は明らかにしていないが、「電気自動車(EV)をかなり上回る電圧や電流で高い出力を出せる」(関西電力ソリューション本部)という。
空飛ぶクルマのスタートアップであるSkyDrive(スカイドライブ、愛知県豊田市)と開発を進めており、同社は1回の充電を通して最高速度100キロメートルで15キロメートル飛ばす計画。
24年中にスカイドライブの開発拠点に充電設備を持ち込み、実機を通して出力や安全性などを確認しながら試験を進める。先行して同社向けに開発したが、他の空飛ぶクルマにも使えるよう汎用的な製品にしていくという。
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