ミドリイシ属サンゴの産卵©2024 Maruyama Lab CC-BY-ND

東京大学の丸山真一朗准教授らは水族館の飼育データをもとにサンゴの産卵時期が決まる条件を明らかにした。初夏の満月前後に一斉に産卵するが、水温や降雨量、日射量をもとに時期を微調整していることが分かった。

沖縄美ら海水族館(沖縄県本部町)は半屋外の水槽でサンゴを飼育している。サンゴ礁で代表的なミドリイシ属サンゴの15年間の産卵データと、環境条件に関する記録を統合して解析した。野外では同じ場所のサンゴの産卵数などを毎日記録するのが難しい。水族館のデータによって、野外では観察が困難な小規模な産卵も解析に含めることができた。

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