ノーベル物理学賞受賞者の小林誠氏=2009年10月19日、高木昭午撮影

 茨城県教育委員会は25日、ノーベル物理学賞受賞者で高エネルギー加速器研究機構の小林誠特別栄誉教授がつくばサイエンス高校の名誉校長に就任すると発表した。2024年度中に就任する見通しで、県教委は特別授業のほか、科学教育や学校の魅力づくりに関する助言を依頼している。県立高校で名誉校長を設置するのは初の試み。

 小林氏は08年にノーベル賞を受賞した。県教委によると、つくば市在住で、高校生への講義経験もあるため依頼した。柳橋常喜教育長は25日の定例記者会見で「いろいろな角度から研究してきた知見から、アドバイスをいただきたい」と期待を込めた。

 同校は23年度に開校後、入学者が2年連続で定員240人の4割に満たず、県教委は25年度から普通科を新設するなど魅力作りに取り組んでいる。【川島一輝】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。