北海道電力の送配電会社、北海道電力ネットワーク(札幌市)は28日、送電線と蓄電池を直接つなぐ系統用蓄電池の充放電を制御する装置を開発すると発表した。装置にあわせてシステムも改修する。三菱総合研究所と共同で取り組む。系統用蓄電池の制御で送電網の混雑を和らげ、再生可能エネルギーの有効活用を図る。

このほど新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から採択を受けた。事業期間は2028年度末まで。24年度は設計を検討する。25年度以降は開発に着手した後、実際の系統を使った実証をする。すでに蓄電池の充電を制御する装置はあるが、再生エネの発電量が増えた際に、蓄電池の放電をやめて充電するように指示できるようにする。

道内では再生エネの接続が増えている。発電量が増えて送電網の容量を超える場合、再生エネの発電を一時的に止める「出力制御」が必要となる。今回の装置開発やシステム改修によって、出力制御の回数を抑える狙いだ。

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