【シリコンバレー=清水孝輔】対話型AI(人工知能)の「Chat(チャット)GPT」を開発する米オープンAIがAI半導体の開発に向け、米ブロードコムなど半導体企業と協議していることが18日分かった。協議は初期段階だという。複数の米欧メディアが報じた。
米メディア「ジ・インフォメーション」によると、オープンAIは自前の半導体開発に向けて米グーグルのAI半導体部門の複数の元社員を採用してきた。以前はAI半導体を担う新会社を設立する計画だったが、現時点では自社での開発を想定しているという。
英オムディアの調べでは、データセンター向け画像処理半導体(GPU)は米半導体大手エヌビディアが足元で9割超のシェアを握る。オープンAIは自社でも開発に乗り出し、エヌビディアへの依存を下げる狙いがあるとみられる。エヌビディア製に代わる半導体を調達できれば、同社に対しても価格交渉力が高まるという見方がある。
AI半導体を開発するには巨額の資金が必要になる。オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は半導体に投資するための資金を調達するため、アラブ首長国連邦(UAE)政府など複数の投資家と交渉してきたと報じられている。
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