札幌市はJR北海道の苗穂工場(同市)の敷地内で、水素製造プラントを建設する検討を始めた。2030年度の稼働を目指す。製造した水素は市が現在建設中の水素ステーションに供給する。燃料電池を用いた中型・小型バスや大型の連節車両への活用を想定する。
苗穂エリアは工場が集まる地域だが市中心部に近い。オフィスなどへの水素供給にも利便性が高い。水素製造プラントの整備には、水を電気で分解して水素をつくる水電解装置や貯蔵タンクなどが必要。電力や送電網の確保が今後の課題となる。
JR北海道は50年に二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする目標を掲げており、27年以降を見据えた事業構想に水素活用を盛り込む。水素を利用した燃料電池車両への置き換えのほか、札幌駅前で計画する再開発ビルへの水素で発電した電力の供給などを検討している。
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