太陽光発電所の開発で最大手のウエストホールディングス(HD)は人工知能(AI)を活用した系統蓄電所の運用を2025年から始める。AIが充放電計画を自動で立案する。市場取引による収益の最大化や二酸化炭素(CO2)排出量の最小化につなげる。
ウエストHDは19日、AIを使った蓄電池制御の最適化エンジンを開発するグリッドと業務提携契約を結んだと発表した。ウエストHDが蓄電所の用地選定から設計、建設、工事までを、グリッドが完成後の運用をそれぞれ担う。AIは電力の市場価格や再生可能エネルギーの発電量を予測し、収益を最大化する可能性の高い充放電計画を立案する。
25年3月ごろに山口県長門市で運転開始予定の容量10メガワットアワーの蓄電所が運用第1弾となる見込み。両者は27年度までに全国で800メガワットアワー分を開発する計画で、ウエストHDは蓄電池関連事業を太陽光発電に次ぐ収益源に成長させる狙いがある。
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