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<高値で取引されているカブトガニの「青い血」。アメリカでは乱獲によって、絶滅の危機に──>

アメリカでカブトガニの乱獲が深刻化している。

「生きた化石」とも呼ばれるカブトガニの血液は内毒素を検出できる唯一の天然資源でもあり、コロナワクチンを含むさまざまな薬品の安全性試験に不可欠だ。

珍しい青い色をした血液は1リットル当たり約1万5800ドル(約250万円)の高値が付く。しかしデラウェア湾で産卵するカブトガニは、1990年の約124万匹から2019年には約33万匹にまで減少した。

欧州では既に代替合成薬の使用が認められている。絶滅を防ぎ、生態系を維持するためにも合成薬の承認が待たれる。

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