キヤノンメディカルシステムズの医療画像の解析ソフトウエア「アビエルト ビジョン」のイメージ

キヤノンの医療機器子会社キヤノンメディカルシステムズは31日、医療画像の解析ソフトウエアの新製品を11月5日に発売すると発表した。人工知能(AI)が骨や血管などを自動抽出し、見たい臓器だけを表示する。医師の診断を効率化し、働き方の改善につなげる。

医療画像の解析ソフトウエア「Abierto Vision(アビエルト ビジョン)」を発売する。コンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)などの医療機器で撮影した画像を解析する。キヤノン製以外の診断装置の画像にも対応する。

例えば頭部の画像から、頭蓋骨や脳動脈、脳静脈など見たい箇所だけを短時間で色分け表示する。従来は診断装置で複数部分を撮影し、画像上で臓器どうしを分離するなど作業が煩雑だった。

想定価格は専用のコンピューターとソフトウエアで500万円。

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